いつものように5時前に目が覚めました。

今日は特別な日なので、白いシャツを選びました。

おかげさまで株式会社マナビノタネは本日10年を迎えることができました。

机に向かい、心に浮かぶものは何だろうかと考えてみました。

浮かんでくるのは、いま向き合っているプロジェクトのことばかり。仕方ないですね。いつだって目の前のことで必死ですから。


都内で小さく感謝イベントを開くことも考えましたが、自分と妻だけの風に揺れる野の草のような会社で、大事なプロジェクトを抱えながら、会場を借りたり、招待状を送ったり、受付をしたりすることは難しいだろうと諦めました。それに日本各地にお世話になった方がいますから。

ただひたすらに、10年のうちに、一緒に新しいことに挑んだ多くの方々に感謝しつつ、いつもどおりに過ごしています。

先日、こんな小さな会社に帝国データバンクの調査員が来ました。こちらでいいのでしょうかとバリッとしたスーツを着たその人はけげんそうに入ってきました。会社といっても自宅ですから。
利益二の次、拡大意欲なし、メイン事業なし、営業しない、主要取引先なし。ここまでの会社は今まで出会ったことがないと言われました。
理念を訊いてくれれば、あるときっちりと答えたんですけれど。

行き着く目的地も決めず、感じるままに、また一歩一歩、歩んでいきたいと思います。みなさまとご一緒になすべきことに挑みたいと思います。


そして、この度、インディーズレーベルを立ち上げることを発表いたします。

ftr

ftrは、ひとにそっと寄り添うような音楽の提供を目指します。

本を選んだり、読んだり、考え事、デザインをしている時にも寄り添ってくれる。図書館、本屋、おしゃべりがあまり多くないカフェなんかにも合う、上演権及び演奏権付音楽データを、直接作曲家の方にご協力いただき、お届けしていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

2017年8月20日  代表取締役 森田秀之